ポラロイド展の準備から運営まで、そして萩原朔美展など
さまざまな展示で協働してきた若き作家
神林 優さんが研修で渡米することになり、
その直前、スペース煌翔で展覧会を開催します。
展覧会にあたり、萩原朔美さんからメッセージをいただきました。
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写すという行為を捕える。神林優の写真はそんなイメージである。
だから、彼の目の前に思わず写したくなるような山々や女性などの被写体が出現しても、
シャッターは1ミリも動かない。
なによりもコンセプトが優先される。
自分で決めた事に忠実なのだ。
彼は、光の表情を追いかけるけれど、人の表情にレンズを向けないだろう。
彼は、イデアの変遷によって作品を変化させるだろうけれど、
異性との付き合いで写真を変容させることはないだろう。
今年の10月から一年間、彼は文化庁の新進芸術家海外研修制度で
ニューヨークに滞在し作品を制作することになっている。
勿論、行く前から写真の構想は決まっている。
ニューヨークの風景でないことは確かである。
萩原朔美
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Yu Kanbayashi Exhibition
~旅立つ前に向かい合うこと~
2010年9月18日(土)-9月23日(木・祝)
11:00―19:00