ブログでこんなに力説してしまうのは、
ぱっと見ただけではよさが伝わらないなあと思うからです。
アート作品は、心に響いたらそれが価値。
横田さんのニットはそのこだわりに納得していただけないと。
なぜならこの服は暮らしの道具だから。
30年着続けても、まだ着られるニットを体験していただきたいのです。
【天然繊維にこだわります】
化学繊維のような静電気や冷たさもなく、自然に呼吸する繊維。
動物を殺さない、羊毛にこだわります。
服作りのパーツもできる限り天然にこだわり
化学繊維と組み合わせて補強するようなことは一切していません。
だらしなく伸びない、緩まない、へたらない。
天然繊維にこだわって、欲しい機能を実現する、
そうやってひとつひとつを作ってきました。
ほかの素材もコットンや麻。
できるだけケミカルなものを使いたくないのです。
【型崩れしません】
着ているうちに肘や膝の部分がぽこっと出てきて
長く着ているうちに型崩れしてしまう。
でもニットだからしょうがないなんていうことはありませんか。
オリジナルで開発した糸で作られたニットは
しっかりとした復元力があって型崩れも毛玉も心配ありません。
だから洗濯機で気軽に洗えるし、20年、30年着られてしまう。
だからこそ、着続けられるシンプルな形にこだわっています。
【ほどいて編み直すこともできます】
横田尚子さんのニットはカットソーではありません。
すべてが手動の編み機または手編みで作られたもの。
だから、ほどいて編み直すこともできるのです。。
たとえば襟元が擦り切れたら、その部分をほどいて直すこともできるのです。
薄い色なら染め直しもできます。
どんな素材をどうやって染めているか、どうやって編んでいるか
全部わかっているからできることです。
「天然の上質の物に手をかけて長く」これが30年貫いてきたポリシーです。
【日本製にこだわります】
最近は、着るものはアジアで生産するというのが当たり前になっています。
どんな工場でどんなふうに誰が作っているか
下請けに回ってメーカーでもよくわからないこともあります。
そんな中、横田尚子ブランドは日本製にこだわっています。
糸は最上級を求めてニュージーランド産の羊毛から作ったオリジナル糸。
それを国内で染色し、国内の編み手さんにお願いして作っています。
いつでも編み手さんとコミュニケーションを取りながら、
互いの様子がわかる中での作業です。
タグも絹100%の西陣製。染め直すときにはタグをつけたままでも
全体がむらなく染まります。
あなたの一枚も、日本のどこかの編み手さんが編んだ1枚なのです。
今の季節にうれしい麻や絹、コットンのものもあります。
ニットの特徴を生かした小物はいろいろな使い方のできるフリルマフラーが8400円から。
着心地で選んだオーガニックコットンの靴下や下着もご紹介したくて並んでいます。
けやきの並木もとても美しい緑を見せてくれています。
週末、阿佐ヶ谷までいらっしゃいませんか。
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横田尚子ニット展
2012年5月9日(水)―5月18日(金)
11:00―19:00
会期中の休み 5月15日(火)
作家来廊日 5月9日、10日、11日 11:00-17:00